将来的な顔のたるみの原因とされている、バッカルファット(頬脂肪体)や、バッカルファットの除去によるたるみ治療などについて解説します。
バッカルファットとは、頬の脂肪層の深い部分にあり、「頬脂肪体」とも呼ばれる脂肪の塊です。
年齢が若い間は、バッカルファットは顔の上の方で固定されていますが、加齢や肌組織の機能低下に伴って、バッカルファットが徐々に垂れてくると、やがて顔のたるみやほうれい線などの原因となります。20~83歳の人を対象として、国際医療福祉大学三田病院放射線診断センターなどの研究グループが行った検査では、加齢に伴って人の表情筋や顔の脂肪が萎縮したり、目の周りや頬の周りの脂肪が垂れ下がったりするという結果が得られました。(※1)
そしてこの結果により、表情筋の萎縮や脂肪の下垂などが、見た目の老化にも大きく影響することが示唆されています。
じつはこのバッカルファット、若いうちに美容施術を受けておけば、加齢と共に垂れ下がることを予防できるとされているのです。
それはどのような方法なのか、次に説明していきます。
顔の脂肪の垂れ下がりや移動は、皮膚組織の支持力低下や表情筋の機能低下といった、老化現象にも大きく影響されるため、完全に防ぐことが難しいというのが実情です。
そこで逆転の発想として、そもそも若いうちにバッカルファット自体を取り除いてしまうことによって、将来的に垂れ下がってくるリスクを軽減する施術があるのです。
バッカルファット除去を受けているとウワサされる人気女優や有名モデルの中にも、たるみ予防として20代のうちにバッカルファット除去を行っている人がいるそうです。
美容外科クリニックで受けられるバッカルファット除去術では、口の中の粘膜を一部だけ切開し、そこから専用器具を使って頬の下にある脂肪の塊を除去します。
脂肪の塊を取り去ってしまうため、手術の効果が半永久的に続き、将来的なたるみ予防が期待されるほか、小顔効果もあるとされています。また、顔の表面を傷つけないため、他人から気付かれにくい点も特徴です。(※2)
バッカルファット除去が美容整形手術である限り、痛みや腫れ、手術の失敗といったリスクをゼロにすることはできません。しかし、適切なリスク管理によって、失敗の可能性を減らすことはできます。
未熟な医師が執刀した場合、腫れなどのダウンタイムが長引いたり、痛みが強まったりするリスクが高まります。また、事前にきちんと術後のイメージを提示してくれないクリニックはおすすめできません。バッカルファットを除去したことで頬がくぼんでしまったりコケたりする恐れもあるため、骨格や肉付きによってはバッカルファットを除去しないほうがよい場合もあるからです。
そのため、バッカルファット除去を行いたい場合は何よりもまず、確かな技術と実績を持ったクリニックを選ぶことが欠かせません。
人によっては、バッカルファット除去と合わせて、ヒアルロン酸注入などによるボリュームアップを同時に行い、より自然な仕上がりを目指すこともあります。バッカルファット除去を単独で施術するのではなく、リフトアップ施術との組み合わせを推奨しているクリニックもあります。(※2)
どのような治療がベストなのかは、体質やご本人の希望によって変わるため、事前に納得できるまで医師と相談するようにしましょう。
※1:奥田逸子,他(2011),第15回臨床解剖研究会記録2011.9.2~3,「顔面加齢の画像解剖学的検討―顔面加齢は画像でも説明できる―」[pdf]http://www.jrsca.jp/contents/records/contents/PDF/12-PDF/p46.pdf#search=%27顔+加齢+萎縮%27(2019年4月23日参照)
※2:セオリークリニック公式サイト,「バッカルファット除去」[online]https://www.theory-clinic.com/operation/buccalfat.html(2019年4月23日参照)
サイト監修
セオリークリニック院長
筒井 裕介先生
「お一人おひとりに合わせた
"より自然な若さ"をご提案します」
美容のためにクリニックへ通うことに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。けれども、外見が気になって気持ちが前向きになれない、自分に自信が持てないというのはとても残念なことです。
今回監修いただいた筒井先生の在籍するセオリークリニックでは、カウンセリングを重視し、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を心がけています。美容クリニックは敷居が高いと感じている方も多いかもしれませんが、まずはお気軽にご相談ください。
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