顔のお手入れはしっかりしているのに、うっかり忘れがちなのが首。首は皮膚が薄い上、紫外線ケアが行き届かずにシミができやすい場所でもあります。首にシミができる原因と対策、治療法について紹介しています。
原因1
首にできるシミは、顔のシミ同様、老人性色素斑がほとんどです。老人性色素斑は、紫外線を浴びることによって生成されたメラニンが排出されず、肌に蓄積することによって生じます。顔だけでなく、首も紫外線を浴びますが、とくに首の後ろやデコルテは、頬と比べて2倍以上の紫外線を受けるといわれています。
原因2
首はもともと、皮膚が薄い上、体の中でも皮脂が少なく、汗腺が少ない部位です。そのため、乾燥しやすくなっています。肌が乾燥するとシミができやすくなります。というのも、乾燥した肌はバリア機能が弱まり、紫外線のダメージを受けやすくなるからです。また、ターンオーバーも乱れやすくなるので、メラニン色素が排出されにくくなってしまいます。
原因3
首は、炎症後色素沈着を起こしやすい部位でもあります。炎症後色素沈着は、虫刺されやニキビ、やけど、化粧かぶれなどの肌の炎症が治った後にできるシミのこと。これらの炎症によってメラニンが生成され、茶色く色素沈着を起こします。時間の経過とともに、ターンオーバーによって消えていくことがほとんどです。
首まわりは紫外線を浴びやすい部分であるにもかかわらず、顔や体に比べて、紫外線ケアがおろそかになりがちです。日焼け止めを顔に塗るときには、首もしっかりと。汗などで落ちてしまうこともあるので、こまめに塗り直すことを忘れずに。日焼け止めのべたつきが気になる人は、ストールなどで首まわりをカバーしましょう。
首まわりの乾燥を防ぐためには、保湿も欠かせません。保湿力の高いセラミドなどが配合されているローションや美容液などを使い、顔のケアをするときに、首にもしっかり塗るようにしましょう。体を洗うときも、力を入れすぎると、肌が乾燥しやすくなります。ゴシゴシこすらず、石鹸をよく泡立てて、優しく洗うようにしましょう。
首まわりのシミの治療法として、美白効果のある栄養素を摂取するという方法があります。
ビタミンAやビタミンCは、メラニンの生成を抑え、コラーゲンの生成を促す働きがあるので、これらの成分を含んだサプリメントなどを摂取するのもいいでしょう。
炎症が原因のシミの場合は、美白化粧品が有効です。ハイドロキノンやトラネキサム酸、ルシノール、アルブチン、ビタミンC誘導体などの成分が配合された化粧品を使って、スキンケアをしましょう。首まわりのシミの治療はクリニックでも行っていて、レーザー治療や光治療、ピーリング、点滴、内服薬などの治療法があります。
とくに多いのがレーザー治療や光治療で、シミの治療だけでなく、くすみや肌のキメにも効果的です。
サイト監修
セオリークリニック院長
筒井 裕介先生
「お一人おひとりに合わせた
"より自然な若さ"をご提案します」
美容のためにクリニックへ通うことに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。けれども、外見が気になって気持ちが前向きになれない、自分に自信が持てないというのはとても残念なことです。
今回監修いただいた筒井先生の在籍するセオリークリニックでは、カウンセリングを重視し、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を心がけています。美容クリニックは敷居が高いと感じている方も多いかもしれませんが、まずはお気軽にご相談ください。
よく読まれている記事
Report